
「アメリカで一番ポピュラーな魚は?」と聞かれると多くの人が「キャットフィッシュ」と答えることでしょう。
キャットフィッシュはなまずの一種なのですが、30年くらい前からこのキャットフィッシュの養殖がアメリカ全土で流行りだし、冷凍物がマーケットにどんどん出回るようになりました。
それまでは天然物のキャットフィッシュを食べていたので、年配の人は「あの魚は泥臭くて苦手じゃ」と未だに敬遠したりしますね。
天然のキャットフィッシュというとコーンミールを衣にしたフライが一般的ですが、その臭みを消す為、まず身にマスタードを塗ってから衣を付けるのですよ。
これで思い出したのが以下の話...
熊本藩主の細川忠利は病弱でよく床に伏してました。
それを心配した禅僧が身体に良いという蓮根を食すように勧めました。
賄方(藩の料理人)が茹でた蓮根を出し、忠利はそれを一口食べたのですが「うーん泥臭い、いくら身体に良くともコレは食えんぞ」とだだをこねました。
困った賄方は泥臭さを消す為に蓮根の穴に辛子味噌を詰め、食べやすいように衣を付けて揚げました。
はい、からし蓮根です。
アメリカでも日本でも泥臭さを消すには「辛子塗って揚げときなっ」が一番なんだなぁと思った次第です。