
前回の中華料理、お勧めがクラゲから酢豚、空心菜の炒めもの、揚げ海老のマヨネーズソースと続いて最後に出て来たのが醤油で煮染めたような色をした炒飯でした。
「黒炒飯ね」
「くろちゃーはん?」
「そう、中国の醤油で炒めた炒飯、おいしいね」
「あっ」
こ、この色は以前NYのテイクアウト専門の中華料理店にオーナーと行った時に食べたアレだ...
その店のメニューの炒飯の項目には「FRIED RICE (LIGHT OR DARK)」って載っていました。「ふ〜ん、ライトとダークだって。おもろいから両方頼もうぜ」と注文して、厨房をなにげに眺めていると炒めている炒飯の中にビヂャーッと大量の中国醤油が!それを見てオーナーが小さく「ウワァ」と呟いていました。
家に帰ってこのダーク炒飯を食べたんですけど、オーナーもオレも一口食べただけでギブアップ。なんちゅうかスゴくしょっぱいんですよ、体を悪くしそうなくらいに。んで、その後は二人でライト炒飯の取り合いでしたね(笑)
そんなことがあったので今回のこの黒炒飯も遠慮しようかなぁと思ったんですけど、ふと気付くと、奥さんが気を利かせてテーブルのみんなに黒炒飯を取り分けてくれちゃってました。あららーと思いながらパクッと一口食べるとこれがウマい!全然しょっぱくなんかないんですよね。なんだかフワ〜ッとした甘味もあって味わい深いんですよ。
「どう?黒炒飯おいしい?」
「うん、すごくおいしいですよ」
「そうそう、おいしいね」
「これ中国醤油の他に何の調味料使っていますか?」
「中国醤油だけ」
「前に同じ炒飯を食べたことあったけどスゴくしょっぱかったんだよね」
「わからない、でも中国醤油だけ」
「ABC醤油でしょ?(NYの中華料理店で使っていた中国醤油。色々な中華料理店でこの醤油は見かけた)」
「ううん、 ABC醤油違うね。ABC醤油はインドネシアの醤油。中国と違う。」
「えー、そうなんだ」
「ABC醤油は塩が沢山しょっぱい」
「そっかだからあの炒飯もしょっぱかったんだー」
「そうそう、この炒飯は全然違うよ。中国の醤油だからね」
「ふーん、あ、中国のなんて言う醤油使ってるの?」
「そう、中国の醤油ね」
「いやブランドはどこの?」
「中国の醤油よ」
...また同じ。
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クラゲのあたまですが、あれはクラゲの足の部分のことだそうです。メールや掲示板で教えて下さった方々ありがとうございました。それにしても、あたまのくせに足だなんて紛らわしいヤツだ。まるでニコちゃん大王ですね。彼は尻と頭ですけど...